とても縁起の良い図ですので、慶事やお茶席(待合掛け)に重宝します。箱蓋表には「冨峯仙禽 田中訥言」と書かれております。「冨峯仙禽」冨峯は富士山、仙禽は鶴のことを意味します。富士山を背景に飛ぶ鶴の画が描かれた吉祥の図です。作者が歿してから200年近く経過しておりますので、巻きジワ等経年変化はあります。写真にてご確認ください。うぶ箱。軸先(人工物ではなく天然の物)。長さ131cm、幅63.5cm(表装含む)。絹本。▢田中訥言(たなかとつげん) 不詳~文政6年(1823)江戸後期の絵師。名古屋に生まれる。名は敏、痴翁・得中・過不及子・求明などと号した。若くして京都に出て土佐派を学んだが、一方、古画の模写に努めて、ついに大和絵(やまとえ)への直接的な復帰を提唱するに至る。したがって復古大和絵派の先駆者となったが、自らは政治的な活動には関与せず、画業に専念した。平等院鳳凰(ほうおう)堂の壁扉絵をはじめ精緻(せいち)な模写が多く残されている。また王朝的な主題を扱った大和絵風の作品や、琳派(りんぱ)の手法を取り入れた『雨中蓮鷺図(うちゅうれんろず)』などの佳品もある。晩年に失明し、失意のうちに自殺したと伝えられる。門人には浮田一蕙(うきたいっけい)、渡辺清がいる。【参考文献】落款花押大辞典 淡交社#自分だけの茶道具を持ってみませんか#茶道具#掛軸#茶掛#お茶会#書#御軸#床の間#インテリア#おしゃれ#祝儀#正月#茶道#絵画#京都#名古屋#古美術#田中訥言#土佐派#大和絵#待合#和#年中#瀟酒#古美術#縁起物#福#三千家#表千家#不審庵#裏千家#今日庵#武者小路千家#官休庵#一点物
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